ミリアお嬢様は、とある豪邸に住むお嬢様。
 庶民には想像すら不可能なほど優雅な暮らしをしています。

 そんなミリアお嬢様は一匹のねこを飼っています。
 名前は「ミー」。
 白くて美しい毛並み。
 大きな鈴の付いた赤いリボンを首に付けてます。

 ある日、そのミーがいなくなってしまいました。
 散歩に出かけたまま
ごはんの時間になっても帰ってこないのです。
 心配したミリアお嬢様は友達のネコ耳少女に聞きました。

ミリア「ミーを見なかった?
    ごはんの時間になっても帰ってこなくて……」
ネコ耳少女「うんにゃ。
      見てないよ。」

 何の情報も得ることができませんでした。
 しょうがないので魔女っ娘に聞いてみました。

ミリア「ミーを見なかった?
    散歩に出かけたまま帰ってこなくなっちゃったの……」
魔女っ娘「あぁ、ミーならさっき
     修行街道に入っていくのを見かけたなぁ。」

 修行街道……
 そこは、「自分が打ち込めるものは何か?」を求めて
猛者が入っていくところです。
 どうやらミーはそんな厄介なところに迷い込んだようです。

ミリア「すぐに助けなきゃ!!」

 ミリアお嬢様はそう言い残して
修行街道へと走り出されたのです。

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